(VOVWORLD) -アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)で原因不明の病気が広がっています。
(写真:Reuters/TTXVN) |
現地からの報道によりますと、症例は500件以上確認され、これまでに70人以上が死亡しました。世界保健機関(WHO)によりますと、ほとんどの症例は14歳未満の子供で、死亡は5歳未満が大半を占めています。栄養失調、マラリアなどの疾病といった複合的原因によるものとする見方がある一方、海外メディアは「ディジーズX(疾病X)」として報道、未知のウイルスの可能性も指摘されています。
症例が報告されたのはコンゴ西部のクワンゴ州で、首都キンシャサから陸路で48時間かかる遠隔地域です。主な症状は発熱、頭痛、せき、鼻水、体の痛みなどで、限られた医療態勢と相まって、対応の遅れが出ており、全貌把握にはまだ時間がかかるようです。
コンゴと隣国のルワンダでは、昨年から今年にかけて「エムポックス(サル痘)」が蔓延(まんえん)、その余波は現在も続いています。サル痘はウイルスに感染した動物から人への感染で引き起こされ、身体的接触を通じて人間から人間に感染することもあります。発熱、体の痛み、リンパ節の腫れ、発疹などの症状を引き起こします。(worldtimes.co.jp)